【子どもは1つに集中すると他の1つが留守になる】
「じぶんでくつしたはく〜」「おきがえする〜」「ママのおてつだいしたい〜」
よくある2〜3歳のお子さんの行動を思い浮かべてください。
イヤイヤ期のイライラを少しでも軽く♩
「1つに集中すると他の1つは留守になる」
成長発達の特徴を知っておくと子どものことが理解しやすいです。
まま守りサポーター日本マミーボイスアカデミー協会代表理事の山本理恵と申します。
お猿さんが大好きなのでニックネームはりえざるです
看護師の勤務経験トータル15年あります。
解剖生理や成長発達のことなどお話しすることが得意なので、今回は2〜3歳の子どもの成長発達の特徴についてをお届けします。
偉そうに言っていますが、そういう私も何を隠そう、
3人の息子のうち1番はじめの長男子育ての時、
イヤイヤ期はイライラMAXで、理不尽に叱りつけてしまったことも多々あり、
あまり思い出したくないエピソードもあります。
現在は中学3年生、すくすく育ちました。
イライラMAXなときも冷静になるとそうだなと思い理解しやすかった考え方があります。
看護学校に入ったとき、「小児の発達」の授業で衝撃だった言葉があります。
【子どもは大人を小さくした存在ではない】ということです。
同じ人間ですが、そのまま大人の身体を小さくしたミニチュアな存在ではないということです。
どういうことか?
そのままですが身体は小さいのは当然ですが身体の成長と共に神経や脳や運動能力、心も徐々に段階を追って発達していきます。
全てが不完全な状態です。
よくある光景、2歳くらいになるとこんなことはありませんか?
うまく出来ないのに、なんでも「じぶんでやる〜」
と靴下や服の着替えを自分でやろうとして上手く出来なくて、
わーんと泣いちゃうことや、
「おてつだいする〜」と言っては結局周囲を汚したりして
お母さんの手を煩わしたりすること。
例えば、靴下を履こうとして両手で靴下を持ちます。
もうすでに靴下を持つことで精一杯なのです。
靴下を履き口のところから自分の足を入れる、その運動に集中しているとき、
お耳やお口はその間、留守です^ ^
横からこうであーで、と大人がやいやい言うと、お話を聞こうとして今度は耳の神経に意識を向けなければいけません。
そうすると今度は靴下を持つ手が留守になってしまいます。
そして上手く出来なくて自分でもイライラしちゃってどうしていいかわからずに泣いちゃうのです。
私たちが日頃当たり前にやっている動作も1つ1つが子供にとって経験を積まないと出来ないことなのです。
うまく出来なくて泣いちゃうことも、せっかくお母さんの力になりたくて
褒められたくて頑張ってみたのに散らかすことになって怒られちゃうことも。
多くの原因は、1つに集中すると他の神経が留守になることにあります。
私たちは人の話を耳から聞きながら、お料理をしたりということができますよね。
子どもは螺旋階段のような成長発達を繰り返していきます。
少しずつ2つのことが同時に出来るようになっていきます。
本当に根気のいる見守りです。
お母さんの「育児」という仕事はご修行のような凄いことをやっています。
このちょっとした成長発達に対する大人の理解が、
のちのちの子どもの人間形成にも繋がりますので是非頭の片隅に置いておいてほしい考え方です。
お互い楽しみながら子育てしていきましょう♩
ありがとうございました。