まま守り

なかなか手強い!母乳

母乳は、赤ちゃんにとっても、ママさんにとっても、最高の栄養です。

しかし、本来ならとても簡単で、手軽なはずの母乳が、なかなか手強い‼️

よく見かける授乳スタイルは、

左右の乳房を5~10分ずつというように時間を測って授乳する。

スマホに授乳タイマーのアプリを入れて、きっちり10分間測っておられる方も珍しくありません。

実は、赤ちゃんは乳房にたまっている母乳を飲むだけではなく、

授乳の途中で湧き出してくる母乳も飲みます。

赤ちゃんがママのおっぱいを吸うと、吸われた刺激がママの脳に伝わり、

母乳を作るホルモンが分泌されて母乳が瞬間的に作られ湧き出してきます。

この現象を「射乳」といいます。

多くのママたちは「赤ちゃんがおっぱいをくわえている間、

ずっと出続けている」と思っていますが、

実は母乳が出続けることはありません。

射乳している間だけ出ます。


どのくらいの時間かというと、個人差はありますが、

だいたい60秒くらいまでです。

射乳が終わると母乳は出なくなるので、眠ってしまう赤ちゃんも多いです。

ママはその様子を見て、「お腹がいっぱいになって寝たんだ。」と思ってベッドに寝かせます。

赤ちゃんは十分な量の母乳を飲んでいるわけではないのですぐ泣いて起きます。

ママは「さっき飲ませたのに」と思いつつまた授乳します。

そして、傷だらけのおっぱいの先は、

母乳が出る穴が傷ついて狭くなってしまうので、母乳が残りやすくなります。

では、どうすれば良いのでしょうか?

赤ちゃんがゴクゴク飲むのを止めたら、すぐにもう一方のおっぱいに交代すると良いのです。

射乳は左右のおっぱいに同時に起こります。

赤ちゃんが眠ってしまわないうちに左に交代すると、

左のおっぱいには母乳があるので、すぐに飲む事が出来ます。

そして左を飲み終わると赤ちゃんはまた眠ってしまいそうになりますが、

眠ってしまわないうちに右に交代します。                                 

交代しても眠ってしまいそうになったら、また左に交代します。

せわしない感じがしますが、

このように「赤ちゃんに眠るスキを与えない」ように左右の乳房を交代して授乳するようにすると、

赤ちゃんは起きているのでおっぱいをしっかり吸います。


このように、右○分 左○分と決めてしまわないで、 

赤ちゃんの飲む様子を観察して左右を交代する方が射乳が起こりやすくなるので、

一回の授乳で飲む量が増えていきやすいです。

助産師がママさんと赤ちゃんの授乳が、ちょっとでも楽に楽しくできるお手伝いします。

お困りの時は、いつでもご連絡ください

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